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GDP成長率予測値を4.7%に上方修正

アジア開発銀行(ADB)はこのほど、「2009年アジア開発展望(ADO)改訂版」を発表し、ベトナムの今年の国内総生産(GDP)成長率予測値を4.5%から4.7%に上方修正した。政府の景気刺激策とベトナム国家銀行(中央銀行)の金融緩和策により景気は回復しており、今年下半期のGDP成長率は5.4%に達するとしている。

ADBベトナム事務所の小西歩所長は「インフレ再燃の懸念が高まっている。世界の景気が回復し商品価格が上昇し始めていることと、金融緩和策でマネーサプライが急増していることが原因」と述べ、中央銀行は今後年末に向けて金融引き締めに転ずる必要があると指摘した。ADBは今年通年のインフレ率予測を4%から6.8%に引き上げた。

2010年の経済見通しについては、ベトナム政府が今後追加の景気刺激策を取らず、中央銀行が適度な金融引き締めを行うとの前提で、GDP成長率を6.5%、インフレ率を8.5%と予測している。

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